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ニュース
税務決算の実務において、多くの企業が「正しく支出しているのに否認される」という状況に直面しています。事業活動に明確に関連し、さらには収益を生み出している費用であっても、最終的に税務当局によって損金不算入とされるケースがあります。その根本的な原因は、費用の本質ではなく、「合理的(reasonable)」と「適格(valid)」という2つの概念を正しく区別できていないことにあります。一見似ているこの2つの概念は、税務上では全く異なる意味を持ちます。この境界を誤解すると、費用否認だけでなく、追徴課税や罰則につながる可能性があります。
企業運営の観点から見ると、費用が「合理的」と判断されるのは、それが生産・営業活動に寄与している場合です。例えば、売上拡大を目的としたマーケティング費用、従業員の能力向上のための研修費用、取引先との関係維持のための接待費などが挙げられます。これらの費用に共通するのは、明確な経済的合理性があり、企業に価値をもたらす点です。
しかし重要なのは、税務当局はビジネス上の論理ではなく、法的枠組みに基づいて費用を評価するという点です。そのため、実務上どれほど合理的であっても、法令要件を満たさなければ否認される可能性があります。
つまり、「合理性」は必要条件ではありますが、それだけでは十分ではありません。
「合理的」とは異なり、「適格」という概念は税法への適合性と直接関係しています。企業が取引の合法性を十分な証憑資料によって証明できる場合に、その費用は適格と認められます。
一般的に、課税所得の計算において費用として認められるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります:
企業の生産・営業活動に関連していること
法令に基づく有効な請求書および証憑があること
高額な支出(2,000万VND以上)の場合、銀行振込で支払われていること
法令により損金不算入または制限される費用に該当しないこと
しかし、実際の税務調査では、「適格性」は単に請求書の有無だけで判断されるものではありません。税務当局は取引の実態を重視し、実際に取引が行われたか、そしてそれが事業活動に資するものであるかを証明することを求めます。
つまり、請求書は証拠の一部に過ぎず、すべてではありません。
これは最も一般的なケースであり、費用が否認される主な原因です。
例えば、企業が実際に効果のあるマーケティング費用を支出した場合でも、契約書がない、適法な請求書がない、または証憑が不十分であれば、税務決算時にその費用が全額否認される可能性があります。
同様に、接待費についても、ビジネス目的であっても、接待対象、内容、事業との関連性を証明できなければ、個人的支出とみなされる可能性があります。
さらに、請求書や支払証憑がすべて揃っている場合でも、取引先が「高リスク企業」または実体のない企業である場合には、費用が否認されるだけでなく、請求書に関するリスクも発生する可能性があります。
これらの事例が示す重要な事実は次の通りです:
「正しく支出するだけでは不十分であり、それを正しく証明する必要がある。」
一方で、書類がすべて揃っているにもかかわらず、経済的合理性が欠けているために否認されるケースも存在します。
例えば、企業が高額な資産を購入し、すべての法的証憑を備えている場合でも、その資産が事業活動に使用されていない、または企業規模に見合わない場合、税務当局は費用の認定や減価償却を認めないことがあります。
これは、形式的な適格性が経済的合理性の代わりにはならないことを示しています。
実務上、主に3つの理由があります:
第一に、会計と税務の違い
会計は経済的実態に基づいて費用を認識しますが、税務は法的基準に基づいて判断します。両者は重なる部分もありますが、完全には一致しません。
第二に、内部統制の欠如
多くの企業は初期段階で費用管理プロセスを構築しておらず、その結果、税務調査時に十分な証憑を提示できません。
第三に、主観的な判断
一部の企業は「リスクが低い」と考えて費用処理を行いますが、税務調査では小さなミスが積み重なり、大きなリスクにつながる可能性があります。
費用否認のリスクを軽減するために、企業は単なる費用計上から、税務視点でのコスト管理へと考え方を転換する必要があります。
まず、各費用発生時に次の問いを立てるべきです:
「この費用について、合理性と適格性の両方を証明するための十分な資料があるか?」
次に、請求書だけでなく、契約書、支払証憑、取引実行に関する資料を含めた包括的な文書管理体制を構築する必要があります。
最後に、費用管理は税務決算時ではなく、費用が発生した時点から行うべきです。初期段階で証憑が不十分であれば、後から補完しても法的効力を持たない場合が多いです。
「合理的費用」と「適格費用」の境界は非常にわずかですが、それを越えた場合の影響は決して小さくありません。費用は、経済的合理性と法的適合性の両方を満たして初めて安全といえます。
どちらか一方でも欠けていれば、企業は費用控除の権利を失うだけでなく、追徴課税や罰則のリスクにも直面します。
税務当局の管理がますます厳格化する中で、これらの概念を正しく理解し、適切に管理することは、もはや選択ではなく、企業の持続的成長にとって不可欠な条件です。